2007年 05月 23日
【5/23麻生レポ】脳を鍛える大人のGKトレーニング |
セミがミンミンないてもおかしくないような日差しが照りつける中、
久々に麻生へ行ってきた。
10時からの練習開始に間に合わせるため、
満員電車に(渋々)揺られて、9時50分にグラウンドに到着。
・・・選手誰もいない。というか、
見物客もゼロw
まさか練習時間変更になったのかと一瞬不安になったものの、
ピッチ上には白いトレーニングシャツを着たコーチ陣の姿が。
ほっと胸をなでおろしながら、コーチ陣の顔ぶれを遠目に確認してみる。
マルセロ、アルベルト、お、キンちゃんもいる。
あれ・・・? あの小柄なコーチはもしかして・・・
鬼木キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
その横にいるのは、
ベティもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
久しぶりに見る鬼木は、激太りもせず現役時代と変わらぬ姿。
周平や宏樹と楽しそうに雑談をかわし、
フォーメーション練習の球拾いをしていたときには、
「おれもサッカーやりてぇなぁ」とばかりにリフティングしていた。
※リフティングしていたのは、プレイが切れた合間の話。
しっかり球拾いの仕事を務めていたのは言うまでもない。
まぁ、球拾いをする鬼木の姿を見ていたら、ぐっとこみあげるものがあったけど・・・
ご存じの通り、Bチーム主体のAチーム(ややこしい)は、バンコク遠征中。
今日麻生に姿を見せたのは、
GK:川島、杉山
DF:箕輪、周平、宏樹、大久保
MF:ユースケ、ケンゴ、谷口、マギヌン、落合
FW:我那覇、ジュニ、黒津
そして、
怪我から カム、バック! した村上を加えた15人。
練習開始前にマルセロが「今日から村上が全体練習に合流します」(推測)と発表すると、選手の輪から「おかえりなさい」の拍手が起こった。
さっそくアップ開始。
いつもなら選手一人ひとりのコンディションを観察するところなのだが、
この日は事情が違った。
ピッチの片隅で行われていたGK練習に目を奪われてしまったのだ。
「ニアかファーどちらをケアするのか、ちゃんとDFに指示出して!」
聞き慣れない、大声が麻生に響きわたる。
もちろん、古川コーチではない。
古川さんはバンコクに遠征中だし、
練習メニューや指導の内容がまったく違う。
というか、このGK練習、見ていて全く飽きない。
まず、練習メニューがユニーク。
1)キャッチング練習
コーチがGKの前に立ち、左右にボールを放ってキャッチングさせる。
古川コーチもよくやっているメニューだが、
ボールを規則的に右、左と投げるのではなく、
意図的に放り損ねてボテボテのゴロにも反応させていたのに感心。
GKは一球一球に集中できるし、
横だけでなく前への動きの練習にもなる。
2)味方DFを入れて、クロス対応練習
GK練習生の北村くん(詳細不明^^;)が務める味方DFに
ニア・真ん中・ファーのどこをケアするか指示しながら、クロスに対応。
自らキャッチングするか、DFにクリアさせるかも指示する。
3)川島津降臨!
川島・杉山の対戦。交互にFWとGKを務め、どっちが多くゴールしたかを競う。
ただし、FWはパンチングして「神の手ゴール」を狙ってもOK。
結果は 川島0.5-0杉山 で川島の貫禄勝ち。
※コーチの裁定で、クロスバー直撃を0.5点と計算。
※写真は、DFと競り合いながらニアへ走り込む川島津。名古屋時代は練習試合でFWとして出場しゴールを量産したというだけあって、さすがの技術。右からのグラウンダーを右足のヒールで流し込もうとしたシーンも。
4)バックパス処理練習
右のストッパーからバックパスを受けたら、左のストッパーへパス。左から受けたら、右へパスと、まずはオートマチックな動きを練習。
その後、敵FW役(またしても北村君)が入って、「右か左か、どちらかのパスコースを極端に切れ!」との指示に従ってバックパスをチェイス。GKは状況を判断して、フリーのサイドへパスを出す。
GK練習は時間にして20分程度だったのだが、この短時間でこれだけのメニューを消化。しかもメリハリがあるから、ダラダラしてる時間は皆無。
しかし、すごいのは練習メニューだけではない。
コーチングの中味が、とても濃いのだ。
たとえば(3)の練習中に、こんなシーンがあった。
右から入ったクロスを、杉山が素早く飛び出してパンチング。
ファーに流れていたFW(川島)にどんぴしゃで合いそうだっただけに、素人目にもナイスなプレイだった。
その瞬間、GKコーチは「ナイスプレイ!」と大声でほめ、
そしてこう続けたのだ。
コーチ「今なんで飛び出した?」
杉山「え・・・?」
コーチ「いいプレイだったから聞いてるんだよ。なんで飛び出してパンチングした?」
杉山「・・・・(考え込む)」
見ていたこっちも、「何て答えればいいんだろう?」と、うーんw
コーチ「FWはファーだったから、飛び出せたんだろう? ニアだったら飛び出してないよな?」
杉山「はい」
コーチ「わかってやってるならOK。さぁ次いこう!」
(4)のバックパス処理練習でも、似たようなシーンが。
コーチ「FWに左のパスコース消されて、右の味方にもマーカーがついてたらどうする?!」
杉山「大きくクリア!」
コーチ「よし」
さらに、この後行われたミニゲームでは、こんなコーチングもしていた。
コーチ「(杉山に対して)味方への指示は繰り返すな! 一言で!
一言で伝わる指示にしろ!」
コーチ「左サイドが危ないぞ! 宏樹になんて指示する?」
杉山「宏樹、後ろケア!」
とにかく、頭を使って考えさせられるシーンが非常に多いのだ。
常に1プレイ1プレイの意図をGKに問いかけ、
正しく判断して、明確な意図を持ってプレイするように導いていた。
だから見ているこちらも「練習生の一人」になったような心持ちになり、
思わず練習観察にのめり込んでしまったのである。
このGKコーチ、ただものではない・・・
と感心していたら、ふと数号前のMDPに載っていた記事を思い出した。
大津高校や浦和でGKコーチを歴任した方が、
今年から川崎に加入したとかなんとか・・・
帰宅して、さっそくバックナンバーを漁ってみたら、あったあった!
カムさんが表紙のvol.71の12P!
澤村公康GKコーチ!
サテの試合前練習にも参加してるのかな・・・?
今度から気をつけてチェックしてみよう。
フォーメーション練習後は、15分ハーフのミニゲームを実施。
それぞれのメンツは、
●赤ビブス組:
杉山、ジュニ、黒津、キンちゃん、大久保、宏樹、谷口、ユースケ
●黄ビブス組:
川島、我那覇、ケンゴ、箕輪、周平、鬼木、落合、マギヌン
「メンバーが足りません」状態なので、鬼木とキンちゃんが助っ人参加。
なお、カムさんは別メでフィジカルトレ。
いちおう両チームの戦力が拮抗するようにメンバー分けしたと思われるが、
結果的には黄色組が6-3で圧倒。
勝利の立役者は、やはり川島。
キレキレ状態のジュニのシュートを3本ファインセーブしてみせた。
杉山もがんばってはいたが、ケンゴにループを決められるなど、
ややもてあそばれた感あり。
GKの差が、勝敗を分けたといっても言いだろう。
印象に残った選手の寸評など。
・川島:ビッグセーブ連発。たとえミニゲームであろうと気を抜かず、DF陣を叱咤。ゴールを決められると、激しい怒りを露わに。理想が高く、妥協を許さない男。
・ジュニ:かなり体はきれている。フォーメーション練習では軽やかな動きを見せ、ミニゲームでも気を吐く。でも惜しむらくは、次の試合まで約2週間も空いちゃうんだよな・・・
・我那覇:かなり復調してきた。ポストプレイにも力強さが復活。ミニゲームでも2点ゲット(多分)。
・ケンゴ:この日の練習は全体的に和やかな雰囲気が漂っていたのだが、なぜかケンゴは終始険しい表情。何か思うところがあるのだろうか? もちろんプレイは申し分無し。
・谷口:やや疲れてるのかなぁ。精彩を欠くシーンも
・村上:フォーメーション練習には参加するも、ミニゲームは別メニュー。日曜には多分間に合うのではなかろうか。
・大久保:フォーメーション練習では流れの中から前線に飛び出すシーンが多々あったのだが、ポストプレイがなかなかうまい。さすが昔取った杵柄。
・鬼木:テクニックは衰えていなかったが、さすがに試合勘が鈍っているかも。川島から「ライン下げるな!」と怒鳴られるシーンも。
・箕輪:何度も攻撃参加していいプレイを見せるが、ディフェンスではラインの位置取りが少しあやふや。川島から何度も注意されていた。
・黒津:やや流し気味ではあったが、時折見せる左足からのシュートはさすが。
練習は11:45頃に終了。
10:00の練習開始時点では見学者は一人だったが、最終的には10人ぐらいに。
サイン待ちの行列も少なく、黒津のサインをゲット♪
午前の練習を見学したのは始めてだったが、
メニューが新鮮でかなり楽しめた。
と書いていたら、ハラタクきたー!
久々に麻生へ行ってきた。
10時からの練習開始に間に合わせるため、
満員電車に(渋々)揺られて、9時50分にグラウンドに到着。
・・・選手誰もいない。というか、
見物客もゼロw
まさか練習時間変更になったのかと一瞬不安になったものの、
ピッチ上には白いトレーニングシャツを着たコーチ陣の姿が。
ほっと胸をなでおろしながら、コーチ陣の顔ぶれを遠目に確認してみる。
マルセロ、アルベルト、お、キンちゃんもいる。
あれ・・・? あの小柄なコーチはもしかして・・・
鬼木キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
その横にいるのは、
ベティもキタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!!
久しぶりに見る鬼木は、激太りもせず現役時代と変わらぬ姿。
周平や宏樹と楽しそうに雑談をかわし、
フォーメーション練習の球拾いをしていたときには、
「おれもサッカーやりてぇなぁ」とばかりにリフティングしていた。
※リフティングしていたのは、プレイが切れた合間の話。
しっかり球拾いの仕事を務めていたのは言うまでもない。
まぁ、球拾いをする鬼木の姿を見ていたら、ぐっとこみあげるものがあったけど・・・
ご存じの通り、Bチーム主体のAチーム(ややこしい)は、バンコク遠征中。
今日麻生に姿を見せたのは、
GK:川島、杉山
DF:箕輪、周平、宏樹、大久保
MF:ユースケ、ケンゴ、谷口、マギヌン、落合
FW:我那覇、ジュニ、黒津
そして、
怪我から カム、バック! した村上を加えた15人。
練習開始前にマルセロが「今日から村上が全体練習に合流します」(推測)と発表すると、選手の輪から「おかえりなさい」の拍手が起こった。
さっそくアップ開始。
いつもなら選手一人ひとりのコンディションを観察するところなのだが、
この日は事情が違った。
ピッチの片隅で行われていたGK練習に目を奪われてしまったのだ。
「ニアかファーどちらをケアするのか、ちゃんとDFに指示出して!」
聞き慣れない、大声が麻生に響きわたる。
もちろん、古川コーチではない。
古川さんはバンコクに遠征中だし、
練習メニューや指導の内容がまったく違う。
というか、このGK練習、見ていて全く飽きない。
まず、練習メニューがユニーク。
1)キャッチング練習
コーチがGKの前に立ち、左右にボールを放ってキャッチングさせる。
古川コーチもよくやっているメニューだが、
ボールを規則的に右、左と投げるのではなく、
意図的に放り損ねてボテボテのゴロにも反応させていたのに感心。
GKは一球一球に集中できるし、
横だけでなく前への動きの練習にもなる。
2)味方DFを入れて、クロス対応練習
GK練習生の北村くん(詳細不明^^;)が務める味方DFに
ニア・真ん中・ファーのどこをケアするか指示しながら、クロスに対応。
自らキャッチングするか、DFにクリアさせるかも指示する。
3)川島津降臨!
川島・杉山の対戦。交互にFWとGKを務め、どっちが多くゴールしたかを競う。
ただし、FWはパンチングして「神の手ゴール」を狙ってもOK。
結果は 川島0.5-0杉山 で川島の貫禄勝ち。
※コーチの裁定で、クロスバー直撃を0.5点と計算。
※写真は、DFと競り合いながらニアへ走り込む川島津。名古屋時代は練習試合でFWとして出場しゴールを量産したというだけあって、さすがの技術。右からのグラウンダーを右足のヒールで流し込もうとしたシーンも。
4)バックパス処理練習
右のストッパーからバックパスを受けたら、左のストッパーへパス。左から受けたら、右へパスと、まずはオートマチックな動きを練習。
その後、敵FW役(またしても北村君)が入って、「右か左か、どちらかのパスコースを極端に切れ!」との指示に従ってバックパスをチェイス。GKは状況を判断して、フリーのサイドへパスを出す。
GK練習は時間にして20分程度だったのだが、この短時間でこれだけのメニューを消化。しかもメリハリがあるから、ダラダラしてる時間は皆無。
しかし、すごいのは練習メニューだけではない。
コーチングの中味が、とても濃いのだ。
たとえば(3)の練習中に、こんなシーンがあった。
右から入ったクロスを、杉山が素早く飛び出してパンチング。
ファーに流れていたFW(川島)にどんぴしゃで合いそうだっただけに、素人目にもナイスなプレイだった。
その瞬間、GKコーチは「ナイスプレイ!」と大声でほめ、
そしてこう続けたのだ。
コーチ「今なんで飛び出した?」
杉山「え・・・?」
コーチ「いいプレイだったから聞いてるんだよ。なんで飛び出してパンチングした?」
杉山「・・・・(考え込む)」
見ていたこっちも、「何て答えればいいんだろう?」と、うーんw
コーチ「FWはファーだったから、飛び出せたんだろう? ニアだったら飛び出してないよな?」
杉山「はい」
コーチ「わかってやってるならOK。さぁ次いこう!」
(4)のバックパス処理練習でも、似たようなシーンが。
コーチ「FWに左のパスコース消されて、右の味方にもマーカーがついてたらどうする?!」
杉山「大きくクリア!」
コーチ「よし」
さらに、この後行われたミニゲームでは、こんなコーチングもしていた。
コーチ「(杉山に対して)味方への指示は繰り返すな! 一言で!
一言で伝わる指示にしろ!」
コーチ「左サイドが危ないぞ! 宏樹になんて指示する?」
杉山「宏樹、後ろケア!」
とにかく、頭を使って考えさせられるシーンが非常に多いのだ。
常に1プレイ1プレイの意図をGKに問いかけ、
正しく判断して、明確な意図を持ってプレイするように導いていた。
だから見ているこちらも「練習生の一人」になったような心持ちになり、
思わず練習観察にのめり込んでしまったのである。
このGKコーチ、ただものではない・・・
と感心していたら、ふと数号前のMDPに載っていた記事を思い出した。
大津高校や浦和でGKコーチを歴任した方が、
今年から川崎に加入したとかなんとか・・・
帰宅して、さっそくバックナンバーを漁ってみたら、あったあった!
カムさんが表紙のvol.71の12P!
澤村公康GKコーチ!
サテの試合前練習にも参加してるのかな・・・?
今度から気をつけてチェックしてみよう。
フォーメーション練習後は、15分ハーフのミニゲームを実施。
それぞれのメンツは、
●赤ビブス組:
杉山、ジュニ、黒津、キンちゃん、大久保、宏樹、谷口、ユースケ
●黄ビブス組:
川島、我那覇、ケンゴ、箕輪、周平、鬼木、落合、マギヌン
「メンバーが足りません」状態なので、鬼木とキンちゃんが助っ人参加。
なお、カムさんは別メでフィジカルトレ。
いちおう両チームの戦力が拮抗するようにメンバー分けしたと思われるが、
結果的には黄色組が6-3で圧倒。
勝利の立役者は、やはり川島。
キレキレ状態のジュニのシュートを3本ファインセーブしてみせた。
杉山もがんばってはいたが、ケンゴにループを決められるなど、
ややもてあそばれた感あり。
GKの差が、勝敗を分けたといっても言いだろう。
印象に残った選手の寸評など。
・川島:ビッグセーブ連発。たとえミニゲームであろうと気を抜かず、DF陣を叱咤。ゴールを決められると、激しい怒りを露わに。理想が高く、妥協を許さない男。
・ジュニ:かなり体はきれている。フォーメーション練習では軽やかな動きを見せ、ミニゲームでも気を吐く。でも惜しむらくは、次の試合まで約2週間も空いちゃうんだよな・・・
・我那覇:かなり復調してきた。ポストプレイにも力強さが復活。ミニゲームでも2点ゲット(多分)。
・ケンゴ:この日の練習は全体的に和やかな雰囲気が漂っていたのだが、なぜかケンゴは終始険しい表情。何か思うところがあるのだろうか? もちろんプレイは申し分無し。
・谷口:やや疲れてるのかなぁ。精彩を欠くシーンも
・村上:フォーメーション練習には参加するも、ミニゲームは別メニュー。日曜には多分間に合うのではなかろうか。
・大久保:フォーメーション練習では流れの中から前線に飛び出すシーンが多々あったのだが、ポストプレイがなかなかうまい。さすが昔取った杵柄。
・鬼木:テクニックは衰えていなかったが、さすがに試合勘が鈍っているかも。川島から「ライン下げるな!」と怒鳴られるシーンも。
・箕輪:何度も攻撃参加していいプレイを見せるが、ディフェンスではラインの位置取りが少しあやふや。川島から何度も注意されていた。
・黒津:やや流し気味ではあったが、時折見せる左足からのシュートはさすが。
練習は11:45頃に終了。
10:00の練習開始時点では見学者は一人だったが、最終的には10人ぐらいに。
サイン待ちの行列も少なく、黒津のサインをゲット♪
午前の練習を見学したのは始めてだったが、
メニューが新鮮でかなり楽しめた。
と書いていたら、ハラタクきたー!
by kawasaki20gogo
| 2007-05-23 20:46
| ●川崎観戦記