2008年 06月 21日
【練習試合:大宮戦】明日のために その1? |
「あ・・・ミノ・・・発表来ちゃった」
と、隣の人がつぶやくのを聞いて、
あわててモバフロをチェックしました。
喪失感。
そして、
「いったい何が起きてるんだ?」という焦りと不安。
淡泊で、どこかよそよそしい箕輪の決別メッセージ。
正直言って、箕輪の将来よりも
このチームの将来が不安になりました。
その不安は、大宮との練習試合を見れば見るほど
大きくなっていったのです。
Aチームのメンバーは、こちら。
見ての通り、最終ラインは4枚。
ただし、菊地より前のポジションは流動的で、
谷口と養父は頻繁にポジションを入れ替え、
大橋が2トップの間に入って3トップのような形になることも。
(まぁこれは以前からよく見られるけど。大橋の癖なのかなぁ)
遅攻時には、このような形になることもありました。
CBの2枚だけが残って、両SBが前へ張り出す感じ。
同じ4バックを敷く大宮も、両SBが高く張っていました。
選手は合宿での疲れが溜まっているのか、
やや動きの鈍いところもあれば、
逆に「おお、調子上がってきてるな」と思えるシーンもありました。
でも、それよりも何よりも、
試合を見ていて、頭の中にある疑念がよぎりました。
そしてその疑念は、試合が進むにつれ、ますます大きくなっていったのです。
「4バックにしたのって、CBの枚数不足問題を解消するのが最大のねらいなのでは?」
箕輪が移籍し、周平が怪我で離脱した危機的状況でも、
井川、宏樹、横山の3人で、2枚のCBをやりくりすれば、
もし誰かが怪我しても残りの2人でなんとかなる。
つまり、
「更にチームを強くする、というよりも、緊急避難的なシステム変更なのでは?」
そう勘ぐってしまう原因の一つが、山ちゃんの使われ方です。
確かに山ちゃんは運動量豊富です。左サイドでのプレイにも慣れています。
SBとして白羽の矢が立つのも当然ではあります。
でも、本当にそれでいいんだろうか?
1)SBでは山ちゃんの良さが生きない
山ちゃんって、「多段ロケット」だと思うんです。
一人でゴリゴリサイドをドリブルで駆け上がるのではなく、
誰かにボールを預けて、前進して、
またボールをもらって、また預けて、中のスペースに切り込んでいく。
自分一人でボールを運べる「単発ロケット」のユースケと比べ、
山岸ミサイルを敵のバイタルにぶちこむには、
周りのサポートが不可欠。
でも、SBでは、まず速攻にはからめません。
この日も、山ちゃんを最終ラインに置き去りにしたまま、
速攻が繰り広げられるシーンが何回もありました。
じゃあ遅攻ならOKかというと、これまた疑問です。
SBは最後の砦です。ここを抜かれると、自陣の両サイドを自由に使われてしまう。
だからどうしても、上がるのを慎重にならざるをえない。
この日の山ちゃんにも、
そういった「行っていいのかな? 自重すべきかな?」という迷いが見られました。
さらに遅攻では敵の守備体制が整っているため、
山ちゃんの前にスペースがない。だからボールが来てもすぐバックパスせざるをえない。
でもこれは、SBだからというより、周りとの連携の問題でしょう。
山ちゃんがフリーでいい位置にいても、ボールが来ない。
ボールが来ても、すぐに後ろに戻してしまう。
この悪循環が、さらに山ちゃんを孤立させている気がします。
特に、宏樹。いっぺん二人で釣りにでも行ったらどうかな?
丸一日、肩を並べて釣り糸垂れて、
雑談でもいいからいっしょに時間を過ごしたらいいんじゃないかな?
2)山ちゃんのSBは守備が不安
確かに山ちゃんは運動量豊富だし、サイドでのプレイにも慣れてはいますが、
SBとなるとまた別物です。
この日も、気になったプレイがいくつか見られました。
・守備時の最終ライン形成に、山ちゃんだけ参加していない。残りの3人はキレイなオフサイドラインを作っているのに、山ちゃんだけ浮いている。
・チェックに行くのか、ステイするのか迷うシーンもしばしば。
・マークの受け渡しも、スムーズにいってない
・ゴールライン付近やペナルティエリア付近に敵がドリブルor走り込んできたときの
ディフェンスポジションが明らかにおかしい
こういう問題は時間をかければ解決できるのかも知れません。
が、敢えていいます。
「これなら、宏樹を左SBにした方がいいんじゃないのか?」
攻撃面での貢献はさほどかわらないし、
守備時の安定感は宏樹の方が間違いなく上。
つまりどういうことかというと(まわりくどいなぁ
「2億数千万も費やして獲得した
代表クラスの選手を、
こんな使い方してていいのか?」
山ちゃんにとっては「役不足」、
川崎にとっては、「宝の持ち腐れ」ではないのか?
そんなことは監督も選手もフロントもわかってはいるけど、
DFが足りないから仕方なくこうしてるんじゃないのか?
だったらどうして箕輪を引き留めなかったんだと・・・・愚痴りたくなってしまいます。
引き留めようとしたけど、箕輪の決意が固かったのか、
それとも、我々の知らない何か重大な「問題」がチームに起きつつあるのか・・・
あるいは、今のフロンターレは
将来のためのチーム作りにシフトしたのかなぁ。
明日のための土台つくりと割り切っているのかなぁ。
えぐりこむように打つべし打つべし! な状態なのかなぁ。
では、気を取り直して、各選手のインプレッションなど。
我那覇:我那覇のポストプレイは、やっぱり攻撃の起点になる。
黒津:キレはいい。快足を飛ばしてカウンターの起点に。
大橋:惜しいFKも。守備でも頑張る。
谷口:絶好のシュートチャンスを外す。ちょっと疲れがたまってるかな。
養父:決定的なパスも何度か。でも、もっと王様になってもいい。
菊地:安定感が更に増す。もはや欠かせない存在。
横山:この日は空中戦で魅せた。彼の高さが、DFラインに安心感を与える。
宏樹:1対1に勝利し、危機を未然に防ぐなど、宏樹個人の調子はすこぶるいい。
問題は山岸との連携。
吉原:近距離の反応はさすがの一言。
村上:あまり攻撃にからめず。
山岸:チャンスにからむシーンもあったが、まだ物足りない。
木村:Bで登場。すばらしい直接FKを決める。今確実に成長してる選手。
代表組や怪我組、そしてジュニーニョの不在はあるとはいえ、
正直に言って、「迫力」がないです。
試合の流れを一変させられる、「武器」がない。
相手に「嫌だなぁ」と思わせる「怖さ」がない。
・・・噂のジュニオールを獲得したら、どこで使うんだろう?
この日最大の収穫は、Bチームで登場したユースの山崎君(合ってるかな?
プロに混じってもまったく物怖じせず、
ポストプレイや裏に抜けてのシュートなど、大活躍。
将来が楽しみです。
と、隣の人がつぶやくのを聞いて、
あわててモバフロをチェックしました。
喪失感。
そして、
「いったい何が起きてるんだ?」という焦りと不安。
淡泊で、どこかよそよそしい箕輪の決別メッセージ。
正直言って、箕輪の将来よりも
このチームの将来が不安になりました。
その不安は、大宮との練習試合を見れば見るほど
大きくなっていったのです。
Aチームのメンバーは、こちら。
見ての通り、最終ラインは4枚。
ただし、菊地より前のポジションは流動的で、
谷口と養父は頻繁にポジションを入れ替え、
大橋が2トップの間に入って3トップのような形になることも。
(まぁこれは以前からよく見られるけど。大橋の癖なのかなぁ)
遅攻時には、このような形になることもありました。
CBの2枚だけが残って、両SBが前へ張り出す感じ。
同じ4バックを敷く大宮も、両SBが高く張っていました。
選手は合宿での疲れが溜まっているのか、
やや動きの鈍いところもあれば、
逆に「おお、調子上がってきてるな」と思えるシーンもありました。
でも、それよりも何よりも、
試合を見ていて、頭の中にある疑念がよぎりました。
そしてその疑念は、試合が進むにつれ、ますます大きくなっていったのです。
「4バックにしたのって、CBの枚数不足問題を解消するのが最大のねらいなのでは?」
箕輪が移籍し、周平が怪我で離脱した危機的状況でも、
井川、宏樹、横山の3人で、2枚のCBをやりくりすれば、
もし誰かが怪我しても残りの2人でなんとかなる。
つまり、
「更にチームを強くする、というよりも、緊急避難的なシステム変更なのでは?」
そう勘ぐってしまう原因の一つが、山ちゃんの使われ方です。
確かに山ちゃんは運動量豊富です。左サイドでのプレイにも慣れています。
SBとして白羽の矢が立つのも当然ではあります。
でも、本当にそれでいいんだろうか?
1)SBでは山ちゃんの良さが生きない
山ちゃんって、「多段ロケット」だと思うんです。
一人でゴリゴリサイドをドリブルで駆け上がるのではなく、
誰かにボールを預けて、前進して、
またボールをもらって、また預けて、中のスペースに切り込んでいく。
自分一人でボールを運べる「単発ロケット」のユースケと比べ、
山岸ミサイルを敵のバイタルにぶちこむには、
周りのサポートが不可欠。
でも、SBでは、まず速攻にはからめません。
この日も、山ちゃんを最終ラインに置き去りにしたまま、
速攻が繰り広げられるシーンが何回もありました。
じゃあ遅攻ならOKかというと、これまた疑問です。
SBは最後の砦です。ここを抜かれると、自陣の両サイドを自由に使われてしまう。
だからどうしても、上がるのを慎重にならざるをえない。
この日の山ちゃんにも、
そういった「行っていいのかな? 自重すべきかな?」という迷いが見られました。
さらに遅攻では敵の守備体制が整っているため、
山ちゃんの前にスペースがない。だからボールが来てもすぐバックパスせざるをえない。
でもこれは、SBだからというより、周りとの連携の問題でしょう。
山ちゃんがフリーでいい位置にいても、ボールが来ない。
ボールが来ても、すぐに後ろに戻してしまう。
この悪循環が、さらに山ちゃんを孤立させている気がします。
特に、宏樹。いっぺん二人で釣りにでも行ったらどうかな?
丸一日、肩を並べて釣り糸垂れて、
雑談でもいいからいっしょに時間を過ごしたらいいんじゃないかな?
2)山ちゃんのSBは守備が不安
確かに山ちゃんは運動量豊富だし、サイドでのプレイにも慣れてはいますが、
SBとなるとまた別物です。
この日も、気になったプレイがいくつか見られました。
・守備時の最終ライン形成に、山ちゃんだけ参加していない。残りの3人はキレイなオフサイドラインを作っているのに、山ちゃんだけ浮いている。
・チェックに行くのか、ステイするのか迷うシーンもしばしば。
・マークの受け渡しも、スムーズにいってない
・ゴールライン付近やペナルティエリア付近に敵がドリブルor走り込んできたときの
ディフェンスポジションが明らかにおかしい
こういう問題は時間をかければ解決できるのかも知れません。
が、敢えていいます。
「これなら、宏樹を左SBにした方がいいんじゃないのか?」
攻撃面での貢献はさほどかわらないし、
守備時の安定感は宏樹の方が間違いなく上。
つまりどういうことかというと(まわりくどいなぁ
「2億数千万も費やして獲得した
代表クラスの選手を、
こんな使い方してていいのか?」
山ちゃんにとっては「役不足」、
川崎にとっては、「宝の持ち腐れ」ではないのか?
そんなことは監督も選手もフロントもわかってはいるけど、
DFが足りないから仕方なくこうしてるんじゃないのか?
だったらどうして箕輪を引き留めなかったんだと・・・・愚痴りたくなってしまいます。
引き留めようとしたけど、箕輪の決意が固かったのか、
それとも、我々の知らない何か重大な「問題」がチームに起きつつあるのか・・・
あるいは、今のフロンターレは
将来のためのチーム作りにシフトしたのかなぁ。
明日のための土台つくりと割り切っているのかなぁ。
えぐりこむように打つべし打つべし! な状態なのかなぁ。
では、気を取り直して、各選手のインプレッションなど。
我那覇:我那覇のポストプレイは、やっぱり攻撃の起点になる。
黒津:キレはいい。快足を飛ばしてカウンターの起点に。
大橋:惜しいFKも。守備でも頑張る。
谷口:絶好のシュートチャンスを外す。ちょっと疲れがたまってるかな。
養父:決定的なパスも何度か。でも、もっと王様になってもいい。
菊地:安定感が更に増す。もはや欠かせない存在。
横山:この日は空中戦で魅せた。彼の高さが、DFラインに安心感を与える。
宏樹:1対1に勝利し、危機を未然に防ぐなど、宏樹個人の調子はすこぶるいい。
問題は山岸との連携。
吉原:近距離の反応はさすがの一言。
村上:あまり攻撃にからめず。
山岸:チャンスにからむシーンもあったが、まだ物足りない。
木村:Bで登場。すばらしい直接FKを決める。今確実に成長してる選手。
代表組や怪我組、そしてジュニーニョの不在はあるとはいえ、
正直に言って、「迫力」がないです。
試合の流れを一変させられる、「武器」がない。
相手に「嫌だなぁ」と思わせる「怖さ」がない。
・・・噂のジュニオールを獲得したら、どこで使うんだろう?
この日最大の収穫は、Bチームで登場したユースの山崎君(合ってるかな?
プロに混じってもまったく物怖じせず、
ポストプレイや裏に抜けてのシュートなど、大活躍。
将来が楽しみです。
by kawasaki20gogo
| 2008-06-21 23:26
| ●川崎観戦記